2018.12.12
インプラントの開発者ブローネマルク教授が2014年12月に他界されました。毎年ノーベル賞候補に上がった功績もあり、ブローネマルク教授を偲ぶ会がスウェーデンで行われ世界中から歯科医師が集まりました。そこに私も恩師である小宮山彌太郎先生と共に参加いたしましたが、世界中の著名な歯科医師を代表して弔辞を述べられたのは小宮山先生でした。それを目の当たりにし、私は大変誇りに思いました。
世界中でインプラントの恩恵を得ていますが、それはプローネマルク教授のインプラントが素晴らしくその方法を忠実に実践していけば間違いがないからです。
そんな素晴らしい方法を教えてくれたのは、小宮山先生でありブローネマルク教授でした。
毎年12月になると教授を思い出すと共に、教えていただいた「基本に忠実に」を改めて肝に命じております。
更にこの考えを受け継ぎ30年前からモデルチェンジなしに作り続けている基本に忠実なインプラントメーカーがあります。私もそれを使い続けていますが、そんなインプラントを作っているメーカーは日本に一社 海外に一社しかありません。しかしそのメーカーのシェアは高くありません。患者様の骨を守るために術式が複雑でしたので歯科医が敬遠したからです。
高い技術は複雑で習得しにくいものですが
「基本に忠実に」を歯科医師が実践していれば今起こっているインプラントを否定されるような報道はなかったはずです。
12月になるとブローネマルク教授がノーベル賞を受賞していればどんな服にインプラントが世に知られていったのかと考えてしまいます。
投稿者:関越歯科医院